
どんな作業所になるかな?
20年くらい前のこと。
東京の片隅の作業所と呼ばれるところで、
1年間アルバイトをしていた。
週5日。時給800円で1日8時間。
ボーナスは一律に寸志。
「社保つけるとね、なくなっちゃうけどどうする?大丈夫?」
と、面接時に念を押されて戸惑ったのを覚えている。
その頃はプータローよろしく、成り行き任せに海外をふらついていた。
ちょうどカナダから戻ったところで、次はドイツに行く予定でいたから、
もっとお金のたまるバイトを探せした方がいい。
けれどもそのまま通いつづけていったのは、
そのあやうい待遇を補って余りあるくらい、
ガヤガヤと作業所に集まる人たちに、
不思議な魅力があったからだった。
一緒にいると楽しくて、困ったことにすぐ時間が過ぎてしまうのだ。
「まだまだこれから。終業後こそが本番だ」
と、しょっちゅう遅くまで居残っては遊んでいた。

時は流れて、今は2025年。
縁があったのか、それからも福祉畑とはつかず離れずでやってきている。
そして最近になって、この幻の作業所絡みで出会った仲間たちと一緒に、
就労継続支援B型事業所(作業所と呼んでいたもの)を始める話がでてきた。
制度はずいぶんと変わって、
当時のことはもう古き良き時代みたく扱われているもんだから、やらない選択もある。
もう見ることはない景色だろうな、と思っていたし。
今更また?ともなるのだけれど、思い出が良いだけに、なにか明るい兆しみたいなものも感じる。
どうするか?
やるならどんな作業所にするか?
場所と人は大事。
好きなコーヒー豆の焙煎ができることは必須にするとして、
あとは…

このブログは、まだやり方もよくわかっていない、
作業所の作り方とその進行具合。
その公開からしていこう。
そして将来的にはホームページとして使えるように持っていく。
しばらくは事業のミッションとかコンセプトを、
あーだこーだと色々探っていったりする中で出てくる、
意味のない独り言だらけになっていくはずなので、読む人はその辺のことは悪しからず。
まあものは試しで、やってみるかね。
自分でも通いたくなるようなところを目指して。
そろそろ九州の大分から、はるさんとちかこさん(Tiny House Japan)が造ってくれている、杉の木の希少部分をふんだんに使ったトレーラーがやってくる。
このくつろぎの空間を事務室みたいに使って、中でコーヒーを淹れるってのもいいなあ。

パンフレットの理想的な景色は大分県耶馬渓「バルンバルンの森」
一目ぼれをしたこの木製のトレーラーは、
軽自動車でも引っ張れる軽さで、
けん引免許をわざわざ取る必要がない。
幅もそんなにないから日本の狭い道路事情に合っている。
クルマに興味がないけれど、運転もこれならなんとかなりそうだ。
たのしみ、たのしみ。